ZS 入出二門

天親菩薩の入出二門を親鸞聖人は喜ばれて、『入出
二門偈』まで造られた。入のみでなく、出があることに
よって、自利利他円満となり、親鸞の求めて止まなか
った「菩提心」が成就される道として、聖人は「入出二
門」を高く評価されたのであろう。
 その出は、種々の応化身となって、菩薩となって、衆
生を仏道に入らしめることである。即ち「衆生と共に」
苦難の人生を歩みつつ、無上菩提に至らしめることで
ある。単なる社会浄化活動ではない。仏果を目指さな
い社会運動は「出」ではない。
 人間社会の「業」は限りない。濁世であり、
末法である。その中では「まず念仏」である。浄土を求
める心が第一である。念仏なくして社会浄化だ、社会
活動だと言っても、それは「出」
ではなく、単なる「政治」か「運動」に過ぎない。        
(出典 宏壽 「聞法ノート」20/3/8 )
【キーワード】 出の第五門 還相回向
  遊煩悩林現神通 入生死園示応化
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