ZS 入間業(ごう)

 夜のNHK TVでバスジャックの番組を流している。男が
ピストルをバスの運転手につきつけ、警察が遠巻きにして
いる。ハラハラするシーンだ。これで視聴率が上がる。そして
多くの視聴者の中の何人か、馬鹿がこれを真似る者がでる
可能性がある。 
 こうして事件が起きるとマスコミ始め評論家が騒ぐ。事件の
真相は?原因は?当局の対応は?
責任は?今後、同種の事件を防ぐ対策は?・・・と書き立てる。

 所詮、仏の眼からみれば、人間業(ごう)だ。平板な番組な
ら喜ばない。危機、葛藤を描く作品・番組ならとびつく。TVも
小説もゲームも。
人間は悪との戦い、人間同士の争いを見るのが好きなのだ。
それが悪の土壌になっていることも知らずに。
 こうして人間の世界から悪は消えない。煩悩具足の凡夫の
集合であるからだ。人間業の業たる所以である。

(出典 聞法ノート H20/3/29)
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