SI 仏縁薄い世相

①(昭和40年代ごろ、すでに)ある門徒さんの家へ、
白衣に布袍輪袈裟で訪ねていったと ころ、十才くら
いの男の子
  「母ちゃん、太神楽がきた!」と
 家の中へ飛んで入った。
  (因みに、その家庭は仏教嫌い。寺に詣る
   ことなく、家に僧を招くことも殆どしない家で
あった。子どもの目に仏教の気配さえも届いてい
ないのである。)

②(平成7年ごろ)
 選挙があったが、何かの都合で法衣のまま投
票に行った。玄関ですれ違った幼児
  「これ何」
 と法衣を指差して母親に問うが、母は無言で
 あった。
(若夫婦と子どもだけという家庭では、法
    衣姿など、奇異に感じるのであろう。
    朝晩お仏壇にお詣りし、月、年に何度か
    お寺さんにきてもらっている家庭とは雲
    泥の差である。
     むずかしい教理を教える必要はない
    が、仏教的雰囲気(空気)は、子どもの
    時から吸わせてやりたい。
     今の子どもの吸っている空気は「クリ
    スマス、バレンタイン、天国」などキリ
    スト教的な空気である。
     道俗ともに真剣に考えるべき時ではな
    いか。

(出典 宏壽 聞法ノート)
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       キリスト教的雰囲気