SC 唯信鈔は摧邪輪への反論

法然上人の『選択本願念仏集』は上人64歳1198年に撰述され、上人80歳1212年
1月25日歿後の9月8日付けで出版された。
 すると2ヶ月後、1212年11月2日、栂尾・高山寺の明恵上人(高弁)が『摧邪輪』3
巻を書いて、『選択集』を批難した。
 これに対して、法然上人門下で、親鸞聖人の法兄であった聖覚法印(55歳)が承久
3年 1221年(親鸞聖人49歳時)『唯信鈔』を著して反論した。親鸞聖人は関東でこ
の書を門弟
らに読まされ、後、帰洛後も関東の門弟らにすすめられ、建長2年1251年、78歳の
時には自ら『唯信鈔文意』を著わしておられる。
 『選択集』出版  1212年
 『摧邪輪』 〃   1212年
 『唯信鈔』 〃   1221年
 『教行信証』草稿 1224年 
 親鸞聖人の『教行信証』も、『摧邪輪』への
一大反論といえよう。
      
(出典 「しんらんさま」211回
    『慈眼』582号 豊原大成)
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