SC 「舎利弗」の呼びかけは35回

阿弥陀経に「舎利弗」という名前は38回出る。その中3回は三人称的に叙述である。
(①「衆所知識。長老舎利弗」②「爾時仏告長老舎利弗」③「仏説此経已。舎利弗。及諸比丘」)
 それ以外の35回は、(釈迦牟尼)仏からの呼びかけ「舎利弗(よ)」である。
 
 その回数について、誤記された解説本がよく見受けられる。
 例1:柏原祐義『浄土三部経講義』601頁
    「このお経は三十六度まで舎利弗尊者を
    呼ばれて」
 例2:高田慈昭『『阿弥陀経』の解説と味わい』
    34頁「長老舎利弗に対して、彼の名を三十六回も呼びつづけて」

【誤記の原因】
  上記②の「長老舎利弗」を呼びかけと誤解するからである。②の経文は『真宗聖教全書 一』によると
     爾時仏告ゲ下ハク 長老舎利弗ニ 1
 となっていて、「長老舎利弗」は仏が「告」げ られている対象・目的語であり、呼びかけ語ではないので
 ある。呼びかけなら「長老」がつくのはおかしい。
  これを呼びかけ語と数えるから、全体で三十六回という誤算になる。正確には
   「舎利弗は三十五回呼ばれている」のであると周知されたい。

(出典  聞法ノート)
【キーワード】舎利弗 無問自説経