SC 蓮如葬儀の和讃

明応8年(1499)3月25日、蓮如上人ご往生。
26日葬儀。
 御影堂にて(棺は御影堂に) 
  「早正信偈、早念仏、回向」
 阿弥陀堂の前で
  「帰三宝偈、早念仏、回向」
 路念仏
 葬場で
  「正信偈、念仏和讃三首」
    初重 無始流転の苦をすてて
        無上涅槃を期すること
        如来二種の回向の
        恩徳まことに謝しがたし
    二重 南無阿弥陀仏の回向の
        恩徳広大不思議にて
        往相回向の利益には
        還相回向に回入せり
    三重 如来大悲の恩徳は
        身を粉にしても報ずべし
        師主知識の恩徳も
        ほねをくだきても謝すべし
      《真宗の送葬儀礼は報謝行の意味》
 帰後、御影堂で
  「正信偈、讃念仏、回向」
翌3月27日、収骨
  収骨の時の和讃
    初重 本願力にあひぬれば
       むなしくすぐるひとぞなき
       功徳の宝海みちみちて
       煩悩の濁水へだてなし
    二重 五濁悪世のわれらこそ
       金剛の信心ばかりにて
       ながく生死をすてはてて
       自然の浄土にいたるなれ
    三重 安楽浄土にいたるひと
       五濁悪世にかへりては
       釈迦牟尼仏のごとくにて
       利益衆生はきはもなし
        
(出典 『真宗儀礼の今昔』浄土真宗教学研究     所編、永田文昌堂発行 2001年
    『真宗史料集成』8巻 「大谷本願寺
    通紀、2」にも同種の記録あり。
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        報謝行 往相還相 二種回向