SC 長爪梵士(摩訶倶絺羅)

 阿弥陀経に出てくる摩訶倶絺羅(まかくちら)は舎利弗の叔父である。
姉の舎利(シャーリー)と議論するがいつも負ける。そこで摩訶倶?羅
は考えた「これは姉が非凡な子を懐妊しているから、その子が母の
口を借りて言っているのだ。この子が生まれて長じたらどんな人にな
ろうか・・・?! まけてはおれない」と驕りを生じ、多くの人々と論争
するために出家し、求道者となる。
 南インドに行き、各宗派の根本経典を読むことにする。人々はいう
「何を学ぶのか?」「十八種の主要な経典を読破したい」「一つでも
生涯で学び尽くせないのに、どうして十八種も学べようか!」と言われ、
侮辱を感じて誓う。「学べるまでは爪を切らない」と。それで長爪梵士
(ちょうそうぼんじ)と呼ばれるようになる。
 摩訶倶?羅は学問を重ね、次々と論者を論破する・・・凶暴な象のよ
うに。そしてマガダ国の王舎城に帰り、姉の子舎利弗は八才ですべ
ての根本経典を読み終え、十六才ですべての人々と討論して勝つが、
やがてゴータマ仏陀の弟子になったと聞く。
 摩訶倶?羅は釈尊に会いいう「私はすべて教説を承認しない。何が
真か分かるものか」すると釈尊は「すべての教説を承認しないという
あなたの教説も承認しないのか」 
 ここで摩訶倶?羅は仏陀に帰依し、修行し、やがて阿羅漢となった、
という。
 
(出典 仏弟子伝)
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