RE 家の建て替え

富山のある家庭での話。主人が夕食のとき「家を
新築しようと思うが・・・」というと、中学生の息子
「鉄筋コンクリートにして、僕の部屋は3階で、窓を
大きくして・・・」。 小学生の妹「私の部屋も3階で、
洋間、ベッドは造り付けにして・・・」 そこで、祖母
が「私のは小さくてもよいから二階がいい・・・」 
 すると、中学生の息子「お祖母ちゃんの部屋はい
らん。もうでけとる」「どこに?」「ほら向こうに!」と、
近くに新築された火葬場を指す。 祖母「えっ?!…
 あぁ、よう教えておくれた。そうやな。私のいく所は
ちゃんとでけていたんやなぁ。ありがとう。それをこの
歳になって、新しい部屋をほしいなんて… きびしい
ご意見有難う…ナンマンダブツ」と孫の方をむいて合
掌し、念仏するばかり。孫息子はプイと出て自分の部
屋へ。
 翌日、父親は舘煕道先生の所へいって、この話をし、
「このような息子を育ててしまった私が恥ずかしい。そ
れにしても、あれだけひどいことを言われて、かえって
自分の非を見、お念仏した母の偉大さー。 もう、計画
は変更します。家の建て替えはやめ、まず母の離れを
建てます」
と言ったという。

(出典 舘煕道先生談。雑賀正晃法話に引用)
【キーワード】老人疎外 個室 火葬場 改築       
無常の自覚 念仏 
参考
HY 犬の教育