RE 仏はうちのおばあちゃん

【倫理社会科 課題】
   宗教について
福井工業高等専門学校
           1年 吉野久雄(仮名)
「僕は仏教なんか信じない。家へ来る坊さんなど
大嫌いだ。いつもお金のことばかりいっている。こ
の世に仏がいるなんて思えない。
 しかし、もしかりに仏さんがいるとしたら、それは
家のおばあちゃんだ。毎日お仏壇にお参り、いつも
「ありがたい、ありがたい」と念仏をとなえている。
どこかで美味しい物をもらうとすぐお仏壇に供えて
いる。
 こんな人を仏さんというのだと思う」
    
(所感)
 昭和50年前後のころ、当時倫理社会担当の
松枝雅亮先生(乗泉寺住職)から見せてもらった
高専生の作文に感動した。前半の仏教批判は
反省材料であるが、後半の家庭における宗教
教育がすばらしい。子どもは父母や、祖父母の
日常の宗教生活から宗教を学んでいるのである。
若い父母は仕事に忙しい。特に、祖父母の感化
力が大事である。
 老人は仕事がないとよく聞くが、仏法を子孫に
伝えていくという一番大事な仕事があるので
ある。
 道綽禅師のお言葉がしのばれる。
「前(さき)に生まれんものは後(のち)を導き、
後に生まれんひとは前を訪へ、連続無窮(むぐう)
にして、願はくは休止(くし)せざらしめんと欲す。
無辺の生死海を尽くさんがためのゆゑなり」
        
(出典 宏壽の体験 福井高専生の作文)
【キーワード】 
  青年の宗教観 祖母 念仏生活 
  家庭での宗教教育 老人のつとめ