RE 本願のはたらく場所

Q(某婦人の質問)
 自分は戦争未亡人で、四人の子どもを育て、縁付かせ、事務所勤め…その間、お念仏に励まされて生かさせてもらった。
 しかし、勤めをやめ、病気になり、長男の所へ。親切にはしてくれるが、何か溝…よそ者扱い。孫も大きくなるとろくに話もしてくれない。
私は孤独です。お念仏はしきりに出てくださいますが、わが世に処する道は閉じたままです。
 蓄えはない。子供達の生活もやっと…私は物欲のとりこです。一切は「お与えさま」と思っても、心は黒闇に閉ざされ、真夜中、心は悶えて、なかなか眠れません。どうしたらよいですか。

A (藤原正遠師)
 あなたは今こそチャンス。「果遂の誓い」成就のときがきた。本願念仏のお働きくださる場所は、私の道が開けたり、物欲のために迷わされなくなったり、人生に光明が照らしたりする所にはない。人知の万策尽きて、四苦八苦の場所
です。
 ☆わが世に処する道閉じた、三定死の所に来  てくださる南無阿弥陀仏です。
 ☆物欲のために身動きならぬ断末魔に摂取に
  来てくださる南無阿弥陀仏です。
 ☆黒闇に覆われ、迷いきったあがき一杯の所  に摂取に来てくださる南無阿弥陀仏です。
 ☆今までの念仏の間に合わなくなった所が
  「釈迦の発遣です」「弥陀の招喚」です。
 ☆摂取の中の生死・煩悩です。

(出典 藤原正遠『み運びのまま』 215頁)
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        念仏のはたらき場所