RE 母の足洗う

 某会社の就職試験で、面接・口頭試問があった。
社長「木身は生れてから今までに親の身体を洗
   ってあげたことがありますか」
学生「按摩はしてあげたことがありますが、洗
   ってあげたことはありません」
社長「君は父を早くなくして母一人、子一人だ
   ね」
学生「そうです」
社長「今日は帰ったら、お母さんの身体を、ど 
    こでもよい、洗ってあげなさい。その上
    で明日、面接する。今日は帰りたまえ」
 学生は、意外な口頭試問に不満を感じながらも、
帰宅して、行商から帰ってくる母を待った。
そして、盥にお湯を入れ、母の足を洗って驚いた。
女の足なのに柔らかくなく、石のように硬く、ごつご
つしている。その母の足をにぎった途端、学生はこみ
あげてくるものを禁じえなかった。僕一人を育て、教
育するために、母さんはこんなにも歩き回ったのか。
知らなかった・・・足をにぎったまま、オイオイ男泣きに
泣き出した。
 翌日、面接が始まるや
学生「社長さん、小学校から大学まで、だれ一
   人、親の恩を教えてくれませんでした。
   この度、社長さんにお目にかかってはじ
   めて、親の恩を分からせてもらいました。
   私はもう、この会社に採用されても、さ
   れなくても結構です。生涯、母を大事に
   していきます。ありがとうございました」
        
(出典 竹下哲 講演で? 伝聞)
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