RE 愛語回天

「愛語よく回天の力あり」(道元禅師)

ある禅寺でのこと。師匠が大事にしていた皿を隣の建物に運ばねばならなくなった。小僧にそれを持たせたところ、小僧、緊張のあまり、足脱ぎ石のところで躓いて、ひっくり返り、その宝の皿を割ってしまった。その瞬間、師匠の口から飛び出した言葉は
 「小僧、怪我はなかったか?」
 この愛語一言で、小僧は悟りを得たという。

因みに「回天」とは、天を回らすの意味で、①天子の心をひるがえすこと ②時勢を一変すること。衰えた勢いをとりもどすこと。

参考 「和顔愛語」(無量寿経)

(出典 伝聞)
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