MM 白骨遺体が年金受給

「111歳」は30年前死亡?自宅に白骨遺体
22年7月29日14時30分配信 読売新聞

 今年7月22日に111歳を迎え、男性では東京都の最高齢者とされていた足立区千住5の無職加藤宗現さんが今月28日、自宅で白骨遺体で発見され、警視庁千住署が保護責任者遺棄致死容疑で捜索していたことが、捜査関係者への取材でわかった。

 遺体は死後数十年が経過しているとみられる。家族は同署に対し、「三十数年前、自分から『即身成仏したい』と1階の部屋に閉じこもり、そのままになっていた」と説明しているという。加藤さんは死亡した妻の遺族共済年金も受給し続けており、同署は、同居していた長女(81)や孫ら家族4人から詳しい事情を聞いている。

 同庁幹部や同区などによると、今年2月頃、加藤さんを担当する民生委員から区に、「本人に面会できない」と相談があり、区の最高年齢者にもあたるため担当者らが今年6~7月、加藤さん宅を複数回訪ねた。しかし、家族から、「本人は2階にいる。誰にも会いたくないと言っている」などとして面会を拒否された。

 区から相談を受けた同署が捜査したところ、家族の1人が知人に「実は即身仏になっている。家族みんな知っている」などと話していたことが判明。同署は今月28日自宅を捜索し、1階で白骨化した加藤さんを発見した。肌着姿で、ベッドにあおむけで横たわった状態だった。同署に対し、家族は「本人は自分で部屋に閉じこもり、水も食事も取らなかった。厳しい人だったので、家族は誰も部屋に入れなかった」などと説明しているという。同署は加藤さんが1980年頃に死亡し、そのまま放置されていたとみている。

 加藤さんの妻(2004年8月に死亡)は元教師で、加藤さん名義の銀行口座には今年6月までにかけて妻の遺族共済年金計約940万円が振り込まれ、うち約270万円が引き出されていたことが確認されたという。年金が申請された当時、加藤さんは既に死亡していたとみられ、同署は、年金を不正受給していた疑いもあるとみて捜査している。

 足立区は、定期的に東京都を通じて厚生労働省に最高齢者を報告しており、加藤さんは、同区で最高齢とされていた。しかし、近年は、住民票で確認した名前と生年月日を伝えただけで、08年と09年には健康高齢者の表彰のお祝いの商品券も書留で送っていたという。同区は、「最後に生存が確認できたのがいつかは分からない」としている。

 加藤さん宅は、JR北千住駅から北に約800メートルの住宅街にある。古くからある住宅も多いが、近所の80歳代の女性は、「加藤さんの姿は長年、見なかった。家族は『元気にしている』と言っていたが、あまりにも見かけないため、近所では不思議がられていた」と話していた。

(出典 新聞記事)
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<追加>
「102歳」の五女逮捕 100歳祝い金詐取容疑 
福島2010年8月29日2時14分(朝日新聞)

. 福島県いわき市の市営住宅で、生きていれば102歳の渡辺みちさん方から白骨遺体が見つかった問題で、県警いわき中央署は28日夜、同居していた五女の愛子容疑者(70)を詐欺容疑で逮捕し、29日未明に発表した。

 県警捜査2課などによると愛子容疑者はみちさんがすでに死亡していたのに届け出ず生きていると装って、2007年9月10日、同市からみちさんの100歳の祝い金30万円を受け取り、だまし取った疑いが持たれている。「生活費にした」などと話し、容疑を認めているという。

 愛子容疑者はいわき市が始めた高齢者の生存確認の調査に対し、今月4日以降「昼寝している」「(長女が住む)熊本市にいる」などと言い、調査を拒んでいた。18日に市が「熊本市で本人を確認する」と伝えると、連絡が取れなくなり行方がわからなくなった。24日に県警の家宅捜索で自宅6畳間から白骨化した遺体がみつかり、現在、県警が身元の最終確認を進めている。

 愛子容疑者は調べに対して、みちさんについて「96年ごろ自宅で死亡した」「白骨は母」だと話し、行方不明になっていた理由については「死んでいるのがわかると思い、逃げた」と供述した、と県警は説明している。県警によると、愛子容疑者は福島県内外のホテルを転々としていたらしい。28日正午前に同署へ出頭し、その後、市が詐欺の被害届を出したという。

 みちさんには年金も支払われていたとみられるが、日本年金機構平年金事務所(いわき市)は「遺体が本人と確認され、過払いがあれば返還を求める」としている。