KG 究極的な目的

「私は科学には非常に罰せられる要素がある
んだということ、これは忘れてはいけないんじゃ
ないかという感じがします。それと同時に、それ
じゃそういうものはまったくやめたほうがいいか
と言いますと、そうもいかない。というのは、人間
は火を使わないでほかの動物と競争ができない
のと同様に、科学なしでは生き続けることができ
ないという矛盾した存在であるということです」
 「客観的な知識は、ある種の目的を達成する
ための、強力な道具を提供してはくれますが、
究極的な目標そのもの、およびそれに到達しよ
うとする憧れは、他の源泉から生まれねばなり
ません。」
 「知性は手段と目的との相互関係を我々に明ら
かにしてくれます。しかし思惟だけでは、究極的で
根源的な目的感覚を我々にあたえることはできま
せん。この根本的な目的と価値判断を
明らかにし、それを個人の感情生活にしっかりと根
を下ろさせることこそ人間生活であって、まさに宗教
が果たすべきもっとも重要な機能だと私には思えま
す」(アインシュタイン)

(出典 アルベルト・アインシュタイン『晩年    
に想う』 講談社文庫)
【キーワード】 科学 知性 目的 手段
究極目的 宗教の機能 感情生活

参考 KG 原爆と人間の罪 朝永振一郎
             オッペンハイマー