KB  うかれたまひたる人

ひとびとにすかされさせたまはで、御信心たぢろかせ
たまはずして、おのおの御往生候ふべきなり。ただし、
ひとにすかされさせたまひ候はずとも、信心の定まらぬ
人は正定聚に住したまはずして、うかれたまひたる人
なり。
 文応元年十一月十三日  善信[八十八歳]
  乗信御房

(聖人のご消息で日付あるものの最後)

<味わい>
 うかれたまひたる人=心が落ち着かない人。
 上っ調子の人。根無し草。人生を「空しく過 
ぐる人」。せっかく受けがたい人身を受けなが
 ら、仏法に遇わず、人間としての生まれ甲斐
 を見出せぬ人。
        
(出典 親鸞聖人御消息十六『聖典第二版』
    771-772頁)
【キーワード】 信心不定 空虚 空人生
       空過