IN 老いぬれば

詩人の窪田空穂さんが、次のように言っています。

「老いぬれば 心のどこかにありえんと 思いたりけり
 あやまりなりき」

 年老いて身体が不自由になったり、孤独の淋しさに
包まれたり、思うように事が運ばないと、「こんなはず
ではなかったのに‥‥」とぼやいてしまいます。
 光寿苑の前苑長太田受宣はこう残してます。「~の
はずは、はずれる意味のはずだぞ。」まことにその通り
です。当てがはずれるのは、その当て自体が不確実
なことだからです。
 お釈迦様は、「諸法無我」と説かれています。わかり
やすく頂きますと、「人生は何事も、自分の思い通りには
ならないぞ。それを思い通りにしようと我を張って、迷い
続けるのだぞ!」
 親鸞聖人は、「自然法爾」(人生はすべて、限りない
御縁のままに生かされている)と述べていらっしゃいま
す。
 上手くいったこともいかなかったことも、すべてを等し
く尊い御縁として、今日一日をしっかり歩んでいきましょう。


(出典 仏の子 40 (ネット)
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誤認 ・・・のはず はずれ