IN おばあちゃん、ありがとうね

 「アリガトとババに優しき声のこし
  孫は帰りぬ弥陀の浄土へ」

男の孫17歳、白血病で七年前に亡くなった。
ある日、苦しそうな孫の手をとり、「この命終わったらね
、仏さまのお国に帰るんやよ。おばあちゃんも必ず帰ら
せてもらうからね。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」と共
に念仏した。すると孫の顔色が苦痛から安らいできた。
「おばあちゃん、ありがとうね」と孫。
 やがて亡くなったが、その声が忘れられない。

(難波別院での某老女の話。 『法爾』224
            藤原千佳子師談)
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