IN 凡夫のこころ

『凡夫のこころ』

み法聞く身となるまでは
己が心のおろかさを
知らず我こそ善人と
思い上がっていたけれど
気づいてみれば恥ずかしい
知恵も力もないくせに
己が力でなにもかも
出きるやれると思い込み
生きているのも我が力
食うているのも我が力
誰の世話にもならんぞと
力む我が身の身体さえ
生まれた時から死ぬるまで
人のお世話になりどうし
吐く息、吸う息、みな空気
水一滴もみ仏の
恵みなければ、得られない
お陰を知らず、愚痴小言
我が身勝手を棚に上げ
人の落度のあらさがし
よその秘密を聞きたがり
言うなと言えば言いたがる
人が困れば、うれしがり
友の成功、ねたましい
少しのことを恩にきせ
受けたご恩は、忘れがち
見よと言われりゃ見たがらず
見るなといえば、なお見たい
するなと言えばしたくなり
せよと言われりゃ嫌になる
天の邪鬼ではないけれど
素直になれば敗けたよに
思う心のひねくれを
どうすることも出きぬ我
あぁはずかしや、我が心
地獄行きとは我がことよ
それを地獄にやるまいと
四十八願 手をひろげ
救わにゃおかぬご誓願
弥陀のご恩の尊さを
知らせ給える祖師知識
ああ、ありがたや
南無阿弥陀仏
(作者 不詳)

        
(出典 ①鳥取県 三徳山 三佛寺 洗心茶に添えられていた
 ②里みちこ・詩がたりの会で里さんが紹介された)
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      南無阿弥陀仏