HY 嫁姑(老醜)

   〝おばちゃん〟
        ○○小学校五年生 ○○勝己
「ぼくが帰ると、お母ちゃんが晩のおかずに魚
のフライをこしらえていた。そこへおばあちゃん
がこわい顔をしてやってきて、どもりもって
〝かつみ、わしらの若い時分はな、魚ども食え
へなんだけどな、お前らより丈夫やったわいや。
今の者はぜいたくじゃ〟と憎らしそうに云って、
また奥の間に入っていった。
 ぼくはお母さんの悲しそうな顔と、おばちゃん
の後姿をかわるがわる見た。おばあちゃんはい
つもこうなんだ。昔はああじゃった、こうじゃった
とばっかり言って、母やぼくを困らせる。」

(出典 東井義雄先生の著書より『人間成就』
    に引用)
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