HY さしつかえなし

 三河のお園さんに、或る同行が来て尋ねた。「仏法を聞いて
いるが、どうしても今ひとつ明るうなれん。どうしたら信心が獲
られるか教えてくだされ。それが分からんので毎日毎日が不
安で不安で・・・」「今からいうことを三、四年言い続けなさい」
「えっ?」「『さしつかえなし、注文なし』とね」
 数日後、その同行また来ていう。「毎日言うていますが、どう
いう意味か分からんので、また不安になって来ました」「さしつ
かえなし、注文なし」「それが分かりませんので・・・」「さしつか
えなし、注文なし」「あーあ!そういうことでしたか!」と、その
同行は獲信したという。

 (如来は一切、衆生に注文をつけない。どのように分からん者
でも、罪深い者でも救おうというのがご本願である。)

(梯 実円 法話「無碍のたとえ」 H12.7.4)
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       無条件の救済 注文