HY 名号

「名」=(会意文字)夕と口から成り、夕方は
     暗いので、人に対して自分の名を告
     げねばならないから、夕と口とを合
     わせて自分の名をいう意を表すとい
     う。(名=名告り)
「号」=(形声文字)新字体の号は?(こう)
     を音符とする字で、悲しんで声をあ
     げて泣くことを意味する。旧字体の
     號は、号を音符とし、意符虎を加え

     て、虎のように大声でさけぶことを
     を意味する。(号=呼ばう)

 参照 「弥陀観音大勢至
     大願のふねに乗じてぞ
     生死のうみにうかみつつ
     有情をよばうてのせたまふ」
             (正像末和讃)

 参照(譬え)
  幼児が遊んでいて、森の中に迷いこみ、「母
  ちゃん、母ちゃん」と泣き叫ぶ。
  母は子供の不在に気づいて捜す。「○○ちゃ
  ーん」と叫ぶ(その意味=「母ちゃんここ
  に来ているよ。返事をして!」 やがて、
  親の呼ぶ声が聞こえた子供、「母ちゃん!」
  (その意味=親も子も助かった)。

 参照2
  「もし一つの物の名前(ウオーター)を覚
  えれば、その名前から全世界がヘレンの中
  に入っているのです」(サリバン)
 …名号というものも、ただ仏の名ということ
  ではなく、仏の世界に出遇う唯一の通路な
  のです。名号を通して仏法の世界が私の中
  に入るのです。(宮城顗)

(出典 『角川漢和中辞典』
  『正信偈のこころ』今治勇)
【キーワード】 名号の文字 南無阿弥陀仏
        親の名告り 子の求め
        名号は仏法界への通路