HY 誠実(まこと)の言葉

「まい子、つよし、かよ子。どうぞ仲よくがん
ばってママを助けてください。パパは本当
に残念だ。もうきっと助かるまい。…飛行機
はまわりながら急降下中だ。つよし、本当に
今までは幸せな人生だったと感謝している。」
これは昭和六十年八月十二日におきた日航
ジャンボ機墜落事故の際見つかったある会社
神戸支店長の血染めの遺書である。余りにも
突然襲ってきた死の予告、考えている暇もない。
出てくる言葉に飾りはない、ただはらの底から
出てきた真(ま)真言(こと)言だけがしるされてい
る。
「やっと親子になれたような気がする。親父はや
っぱり偉かった」とつよし君。
いままで単身赴任の父親とあまり対話のなかった
長男は、この遺言によって深くめざめたという。人
生究極の真言(まこと)真言のもつ力を感じること
である。

(出典 新聞記事より)
【キーワード】誠実言 墜落寸前 父の遺言
   究極の真言(まこと) 日航ジャンボ機 

参考
 阿弥陀経の六方段に
  「説誠実言」(諸仏が誠実の言を説きたもう)
 と何回も出てくる。