HY 不自由と不幸

「先生、そりゃな、見えたら一遍お母ちゃんの顔が
見たいわ。だけど、もし見えたら僕なんかあれも見
たい、これも見たいということになって、気が散って
だめになってしまうかも分からんわ。見えんかって
別にどいういうこともありゃせん。
 先生、見えんのは不自由やぜ。でも僕、不幸やと
思うたこと一遍もありゃせん。先生、不自由と不幸と
は違うんやな」
      神戸 盲学校六年生の男子児童

(味わい
  この素晴らしい言葉を吐かせたのは誰か。
 母親の絶えざる子どもへの愛、そして先生ら
 の教育ではなかったか。その慈愛の中で、こ
 の少年は「不幸」を感ぜず、「不自由」を乗り
 越えていく力を得ていたのである。)

(出典 東井義雄先生の本 or 放送)
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