HY 知の傲慢

   知の傲慢
 老・病・死をどう受け取っていくかは、患者・
家族だけの問題ではなく、日本全体の文化
の問題だと思われるのです。「生きているう
ちが花だ、生きている内に人生を楽しまなけ
れば」の文化を生きている人間は、いざ、老・
病・死に直面すると戸惑いと悲惨さだけにな
ります。自分の思考の分際が分からないと、
自分の思考が全てだとなります。そしてそれ
以外の思考は考
えられないと言って否定してしまうのです。そ
れを知の傲慢というのでしょう。現代人の陥っ
ている世界です。
      
        
出典 (田畑正久「現代医療におけるビハーラ
運動(2)」 『自照同人』(5・6)2013 より

【キーワード】生の文化 死の否定 我見固執
       現代人