HY 知恵おくれ(知恵と知識)

某寺の住職のことば:
 うちの子を世間では〝知恵おくれ〟というけれど、
知恵おくれなどではないんだ、小さいとき病気はした
けれど・・・。その子は三人きょうだいのまん中で、お
兄ちゃんと妹がいないときに、その子に御菓子をやっ
ても絶対に食べようとしない。お兄ちゃんと妹が帰っ
てくるまで待っているんだ。
 ある時三人きょうだいにケーキが2つしかなかった
ことがある。母親はどうしtれも真中の子にえこひいき
する。上下の子に半分ずつ、中の子に1つやったが食
べようとしない。口がきけないけどだまってみている。
その時母が気がついた。その一つを半分に切り、母
が半分食べ始めたら、その子も食べ始めた。
 この子は〝知恵おくれ〟ではなく〝知識おくれ〟だ
けなんだ、こんな智恵があるんだから。
(出典 聞法ノートより)
【キーワード】知識 智恵 知恵おくれ 平等
       兄妹 ケーキ

参考 広辞苑
ち‐え【知恵・智慧】 ‥ヱ
?物事の理を悟り、適切に処理する能力。「―を働か
せる」「―がつく」
?〔仏〕(梵語 praj 般若。ふつう「智慧」と書く)真理を
明らかにし、悟りを開く働き。宗教的叡知。六波羅蜜
の第6。また、「慈悲」と対にして用いる。
?〔哲〕(sophia(ギリシア)・wisdom(イギリス))四つ
の枢要徳の一つ。古代ギリシア以来さまざまな意味
を与えられているが、今日では一般に、人生の指針
となるような、人格と深く結びついている哲学的知識
をいう。

ち‐しき【知識・智識】
☆ある事項について知っていること。また、その内容。
 「豊富な―」
☆〔仏〕①物事の正邪などを判別する心のはたらき。
②正しく教え導いてくれる指導者。高僧。善知識。
③寄進すること。また、その人たち。
☆〔哲〕(knowledge(イギリス)・Wissen(ドイツ))知られ
ている内容。認識によって得られた成果。厳密な意味で
は、原理的・統一的に組織づけられ、客観的妥当性を要
求し得る命題の体系。伝統的に信念(ドクサ)と区別され、
「正当化された真なる信念」と定義される。
☆知己。しりあい。
☆ものしり。