HY 四種の馬

雑阿含経(ぞうあごんきよう)に曰く、仏、比丘に告げ
たまはく、四種の馬有り、一つには鞭影を見るに、即
便(すなわ)ち驚悚(きようそく)して御者の意に随ふ。
二つには毛に触るれば、便ち驚悚して御者の意に随
ふ。三つには肉に触れて、然(しか)して後乃(すなわ)
ち驚く。四つには骨に徹(とお)つて、然して後方(まさ)
に覚す。 初めの馬は、他の聚落(じゆらく)の無常を
聞きて、即ち厭(えん)を生ずるが如し。次の馬は、己
(おの)が聚落の無常を聞きて、即ち能(よ)く厭を生ず
るが如し。三の馬は、己が親(しん)の無常を聞きて、
即ち能く厭を生ずるが如し。四の馬は、猶己(おの)が
身の病苦によりて、方(まさ)に能く厭を生ずるが如し》。

 《味わい》
  ①鞭の影を見るだけで御者にしたがう馬
  ②鞭が毛にふれて   〃
  ③鞭が肉に当たって  〃
  ④鞭が骨まで食いこんで初めて 〃 
 という4種の馬の譬えである。
新聞のお悔やみ欄で
  ①他所の名前を見てもあぁ、無常なりと気   
づくは第一の駿馬である
   ②同町村の人の名前を見て気づくは第二の
良馬
  ③肉親の死に逢うて無常を感ずるのが第三   
の常馬
  ④自分自身が病苦に陥って初めて死を意識
するのは第4の駄馬
 といえるだろう。
もし、自分が病苦になってもまだ後生を願わない
者は「頓馬」ではなかろうか。

(出典 増阿含経 聞思ノートより)
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よそ事 後生の一大事