HG 憂いなきに似たり(だれにもある憂い)

千峯雨霽露光冷(せんぽう あめはれて ろこう
        すさまじ)
君看双眼色(きみみよ そうがんのいろ)
不語似無憂(かたらざれば うれいなきににたり)
        - 大燈国師・白隠禅師 -

「あんなに激しく降っていた雨が上がったよ
辺りを見回してみると山々の木々に、そして足元
の草に雨上がりの露が無数に光り輝いている
                  (ここまで大燈国師)
ほら、君も誰かの双眸を見てごらん
何も言わなければ憂いなど知らないようだろう
けれどそこに光り輝く瞳があるのなら
それは憂いの涙を流した証拠なのだよ」
                  (白隠禅師の付加)

(出典 ネット http://homepage3.nifty.com/sui/suiran/migiwa/21.htm 
「篁」という人のHPより抜粋)
【キーワード】 憂い 眼の色 沈黙 

参考 相田みつをの詩 2篇

憂い              

むかしの人の詩にありました

君看よ双眼のいろ
語らざれば憂い無きに似たり

憂いがないのではありません
悲しみがないのでもありません
語らないだけなんです

語れないほどふかい憂いだからです
語れないほど重い悲しみだからです

人にいくら説明したって
全くわかってもらえないから
語ることをやめて
じっと こらえているんです

文字にもことばにも
到底表わせない
ふかい憂いを
おもいかなしみを
こころの底ふかく
ずっしりしずめて

じっと黙っているから
まなこが澄んでくるのです

澄んだ眼の底にある
ふかい憂いのわかる人間になろう
重いかなしみの見える眼を持とう

君看よ双眼のいろ
語らざれば憂い無きに似たり
語らざれば憂い
無きに似たり

              みつを
出典「じぶんの花を」(文化出版局)


「だれにだってあるんだよ 
 ひとにはいえないくるしみが 
 だれにだってあるんだよ 
 ひとにはいえないかなしみが 
 ただだまっているだけなんだよ 
 いえば ぐちになるから」
              相田みつを