HG たのみとなるものは何でも

 たのみとなるものは何でもたのまなければ
ならないほど、たのみにならないものをたの
みとしているわけです。
             (平野 修)

 科学や情報の進んで今も、人間の心には変
わらない妄念があるようです。自分の都合に
合ったものを善とし、それを求めて御利益に託
してゆく心は同時に鬼神を作る心でもあります。
自分に不都合なものを悪として厄払いなどい走り、
それでも都合の悪いことが起きれば、鬼神などの
祟りとして恐れ、鬼神に祈り、鬼神に振りまわされ
ている心であります。
 『身愚かに神(たましい)闇(くら)く、心
  (しん)塞がり意(こころ)閉じて、死生
  の趣、善悪の道、自ら見ること能わず。語
  る者あることなし。吉凶禍福、競いておの
  おのこれを作す。一(ひとり)も怪しむも
  の無きなり。』(大経 下巻)

(平野修 書名等)
【キーワード】 御利益 鬼神 厄払い
    吉凶禍福 無智 妄念