HG 死して朽ちず

「少にして学べば壮にして為すあり。壮にして学べば老いて衰えず。老いて学べば死して朽ちず。」
  江戸後期の儒学者・佐藤一斎(1772~1859)  の語録「言志晩録」第60条
朱子の『近思録』の「学ばざれば、則ち    老いて衰(おとろ)う(不学便老而衰)」    を元にしたもの

「朽ちる」の意味に「むなしく人生を終える」とあるから、「朽ちず」とは、人生を虚しく終えたことにならないの意であろうか。
 友人と呑んだ時、呆けると煩悩だけが目に付くという話が出たが、人生の終わり方朽ち方はなかなかに難しい。
 (参考)「貧に安ずるの心は即ち富なり」
  佐藤一斎の語録「言志耋録」の第143条
 
(味読)老になっても、「学仏大悲心」せざるも    のは「空しく過ぐる」(朽ちる)ので
あろう。
        
(出典 「よみうり寸評」(2009年1月29日夕刊)に筆者 書名等)
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